毎年春にある都民の茶会に行ってきました。話には聞いていましたが、参加は初めてです。
メトロの護国寺駅からすぐのところに山門があり、長い石段を着物姿の女性がどんどん登っていきます。
敷地内には満開の枝垂れ桜、八重桜、薄緑の桜、と春爛漫です。
とにかく、敷地が広大、そして建物みな風情がある。ほとんどの方が着物を着ている。なので、気分はタイムトリップ。江戸にいるようなのです。つくばいは桜の花びらでいっぱいです。
あるお席の御軸、「花を弄ずれば香り衣に満つ」
御心は、「花を扱っていればその香りが衣につくように、日頃よく学んでいれば自ずと教養が身につく」
対句に 「水を掬すれば月は手に在り」があり、「水を手にすくえば空の月が映り込むように、何事も自分から行動を起こさねば手に入れることはできない」というものがあります。
こういった御軸(禅寺の高僧の筆によるものが多い)に想いを巡らせ、自分を省みるのが茶の湯の良さだと感じています。
本当は茶室の設えにも目を凝らしたいのですが、静寂な空間で1人きょろきょろしている訳にはいかないと思い、我慢しておきました。いつか自分で茶室をつくって友達と茶事をしてみたいものです。
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