今日は渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「フェルメールからのラブレター展」へ行って来ました。
フェルメール作品によく出てくる、手紙を読んだり書いたりしている女性の絵が3点かけられており、見応えがありました。そのうちの2点、特に「手紙を読む青衣の女」と「手紙を書く女と召使い」を観ていて気がついたことがあります。どちらも窓際からの光が創りだす陰影が印象的なのですが、絵を観る角度によってさらにその光の感じ方が違ってくるのです。絵を右側から観ると、絵の中の窓がある左から本物の陽が差しているように明るく感じ、左側から観ると暗く感じるのです。
絵は平面です。なのに角度でこれほどに印象の違う絵にはまだ遭遇したことがありませんでした。わたしは絵の専門的なことはわかりません。ですが、フェルメールの底知れぬ凄さ、みたいなものをあらためて感じたのです。
「青衣の女」は、今回特別修復が施されたために、より光を感じられるようになったのかもしれません。いずれにしても、350年前にこんな絵が描かれていたこと、現代の技術でそれが修復され、当時の表現をわたしたちが味わえること、どちらも素晴らしいことです。今日はいい勉強ができました。
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